東海道本線や横須賀線の普通列車には、むかしからグリーン車がついているものが圧倒的に多い横須賀線については全列車にグリーン車があります。
名づけてデータイムグリーン料金回数券というもので、これは、東海道東京新宿ー熱海間、伊東、横須賀、総武、成田、内房、外房の各線で、上りが東京駅新宿駅に11時以降に到着する普通列車、下りは16時30分までに東京駅新宿駅を発車する普通列車のグリーン車に乗車できるという回数券です。
料金は、久里浜、伊東、成田空港、大原、君津の各駅から東京新宿までの区間内なら、距離にかかわらず4枚つづりで2000円。
1回あたり500円という安さです。
これがどれほど得かといえば、たとえば久里浜ー東京は、営業キロ数70.4キロ。
通常の普通列車グリーン料金は950円になるが、この回数券ならほぼ半額になります。
伊東ー東京間はもっと割安で、通常のグリーン料金は1620円だから、なんと3分の1以下です。
このデータイムグリーン料金回数券、利用するのは、当然、奥様族が多いことが予想されます。
朝、旦那さんを送り出し、身づくろいをしたら、そそくさと鎌倉駅へ。
10時21分発の横須賀線のグリーン車に乗ってお昼まえに東京駅に到着。
入日の7分の1が鉄道関係者という鉄道の町がある新潟県新津市。
新潟から信越本線に乗って5つ目のこの町は、鉄道ファンのあいだでは鉄道の町として知られています。
新津市は、人口6万8000人のうち、1万人以上が現.元鉄道関係者といわれています。
なぜ、こんなに鉄道関係者が多いのかといえば、新津駅は信越本線の途中駅というより、磐越西線、羽越線の起点となる駅でもあるからです。
新津駅は日本海縦貫の要衝といわれ、国鉄時代から車両基地や工場が設けられていたのです。
そのため、いまも鉄道関係者が多く住んでいるのです。
この町の人々の鉄道を愛する気持ちがとても強いことも、そう呼ばれる理由になっています。
たとえば、この町には新津にちなむ列車の写真や部品を展示した新津市鉄道資料館があるし、新津市立第一小学校の正門脇には、C571180号という蒸気機関車も置かれています。
C571180号は、信越本線、磐越西線、羽越線などを走り、昭和44年に廃車された蒸気機関車だったが、国鉄がこの町に無償で貸し出したところ、市ではさっそく新津市蒸気機関車保存協力会を結成。
この蒸気機関車の掃除や整備を行なってきます。
いや、これは夢の段階を過ぎ、いまでは具体的な計画となって実現が検討されているといいます。
こうした蒸気機関車による町おこしができるのも、新津市民が鉄道を愛しているからこそなのです。
作品の核になるのは、時刻表を使ったアリバイトリックで、いまでいうトラベルミステリーのはしりとなった作品ということになるでしょうか。
トリックの内容を簡単に説明すると、次のようなものだったこれから『点と線』を読もうという人は、以下の12行は読まないこと。
つまり、その時間帯に限って、13番線から15番線が見通せるというわけだが、犯人はその時間帯に親しい飲み屋のホステスを13番線ホームに連れ出し、15番線から出発する長距離列車に乗り込もうとしている男女じつは、犯人に殺される運命にある2人を偶然、目撃させるように仕向ける。
あくまで偶然、目撃したことを装うことで、それが後々、決定的な証言になるように仕組んだのです。
このトリックは、時刻表に記載されている、列車の入線時刻と発車番線を調べると裏付けがとれます。
実際は回送列車などがあるから簡単ではないが、理屈からすれば、何本かのホームに1本も列車が停車していない時間帯があることは、時刻表からもわかるのです。
松本清張はこのトリックを東京駅に隣接する東京ステーションホテルに滞在中に思いついたともいわれます。
いまでは松本清張の部屋ともいわれ、清張ファンがわざわざその部屋を指定して宿泊することも多いといいます。
58室というこぢんまりとしたホテルだが、東京駅を利用するのにこれほど便利なホテルもない