東京からの営業キロ数が601キロ以上になるのは、盛岡535.3キロの先、二戸606.1キロという駅が最初です。
二戸のひとつ手前の一戸は東京からの営業キロ数が599.8キロだから、わずか12キロの差で往復割引が適用されない、ということになるのだが、あきらめることはないのです。
たとえ目的地が一戸でも、ひとつ先の二戸までの往復キップを買ったほうが得なのです。
JRの本州3社東日本、東海、西日本の普通運賃は、営業キロ数によって次のように決められています。
541〜560キロ……8510円往復1万7020円561〜580キロ……8720円往復1万7440円581〜600キロ……9030円往復1万8060円しかし、601キロ以上は往復割引が適用されるから、601〜640キロ……9350円往復1万6820円となり、541〜600キロを往復するより、安くなってしまいます。
このほか、時刻表のピンクページを見ると、組合せタイプの往復割引切符や指定席往復割引きっぷ、特急急行指定席往復割引切符Q切符など、JR各社が指定した路線や列車について、さまざまな往復割引制度があります。
列車での旅を計画している人は、ピンクページを熟読しない手はないのです。