たとえば、新宿から高円寺に行こうと150円のキップを買って中央線に乗ったとしましょう。

つまり、この場合の乗り越し精算額は130円で、最初のケースと比べると120円も多く払わなければならなくなるのです。

というわけで、一般には回数券での乗り越しは損。

回数券で乗り越すくらいなら、最初から目的地までのキップを買ったほうが得ということになるのだが、じつは場合によってはそうともいえないのです。

たとえば、横浜から大森まで行くつもりで290円のキップで京浜東北線に乗車。

しかし、途中で気が変わって秋葉原まで行ったという場合です。

普通キップのときより、40円安くなるのです。

もっとも、普通キップだけで40円得しようと思えば、わざわざ大森で下車して、秋葉原までのキップを買いなおさなければならないが、回数券ならそんな面倒はなくなります。

ルートによっては、定期券を分割すると、1割以上も得をすることがあるのです。